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コラム

めくるめく猫たちとの日々vol.3

医学博士&獣医師の佐々木先生が綴る猫のおはなし

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「おくどさん」と猫のこと

寒い時季、猫のことでよく思い出すのが、「おくどさん」です。

「おくどさん」とは、“かまど”のことで、「へっついさん」ともいいました。私が子供の頃は、母親がかまどを使ってお釜でご飯を炊いてました。おくどさんを使うときは、薪を使いますが、薪は灰になると最終的には火が消えます。

当時、飼っていた猫が、よく灰まみれで家の中を歩いていたのを不思議に思っていたんですが、あとから、その理由が「おくどさん」だとわかったんです。母に聞いた話だと、「かまどの中の灰が温かいから、猫がおくどさんの中で寝ているんよ~」
子供心に、熱くないんかな~と思ってましたが、猫は、かまどの中の火が完全に消えているのを確かめてから中に入っていたようでした。当時の多くの家には今の様な暖房器具は無かったので、「素敵な暖房を見つけたんだ」と思ったもんです。

猫は熱さに鈍感という説もありますが、決してやけどにならないよう自らちゃんと調節して、のほほんと暖をとっていたなんて不思議な動物やな~。そして、自分で心地よい場所を見つける天才ですな~。
そんなことを、冬になると思い出します。

子供の頃、このように「猫は不思議な動物や~」と思ったことがぎょうさんありました。その多くを、拙著『楽しい解剖学 猫の体は不思議がいっぱい!』でやっとまとめる事が出来ました。しかし、“おくどさんの話”のように説明のつかない不思議がまだあるんです。そんなたくさんの不思議をおいおい紹介するつもりです。楽しみにしていてくださいね。

【猫の体のプチ知識】猫の毛のヒミツ

被毛は、皮膚に斜めに生えてます。毛の1本1本には、立毛筋という筋肉がありまして、寒く感じると、この筋肉が収縮して毛が立ちますねん。
ただし、口の横にあるヒゲには立毛筋はありまへん!

毛が立つと、毛と毛の間にある空気が多くなり、体が暖まるんです。
猫は、怒るときや恐怖を感じるときも、首や背中の毛が立ちますよね。それも立毛筋の働き。立毛筋には、自律神経が分布しているので、交感神経が働いて無意識に立毛筋が収縮し、毛が立つんですわ~。

参考:『楽しい解剖学 猫の体は不思議がいっぱい』学窓社

佐々木先生プロフィール写真 猫
イラスト・文佐々木文彦 先生

大阪府立大学名誉教授、医学博士、獣医師。
愛犬はウズくん(オス/14才/ビーグル)
おもな著書は「楽しい解剖学 猫の体は不思議がいっぱい!」(学窓社)

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